波形スレート屋根の雨漏り原因は?

工場見学って好きですか?

 

子供の頃から大好きでして

近所のパン工場や芋けんぴの工場から始まり、

大手製紙会社の工場や

鉄道の整備工場等、ジャンルは問わず

ありとあらゆる工場見学が大好きです。

 

ですので、

企業さんの工場へ屋根調査に行った際も

工場内を案内してもらっている時に

ついつい、、、

子供の工場見学のようにスイッチが入ってしまい

屋根よりもその製作工程が夢中になり・・・

 

我に返ります。(爆)

 

仕方ありません・・・好きですから(笑)

 

先日、お伺いした香川県の工場さんも

工場内では、50tクラスの

どデカイ天井クレーンが

4〜5台稼働していましたので

目が釘付け状態でした。

 

さて、そんな大きな工場でも

築年数が経ったスレート屋根の雨漏りは

本当に多いんですね。

 

特に工場内で

天井クレーンが稼働している場合

ほぼ100%に近く、

雨漏りが発生している 

経験上の感覚があります。

 

そりゃ無理ないですよ。

 

屋根の波型スレートを固定しているのは

フックボルトですが

その防水性を保つために

アスファルト系のパッキンが使われています。

 

しかし、数十年も経つと

耐久性の高いこのアスファルトパッキンも

熱や紫外線で劣化し

柔軟性も止水性もなく

パキパキの固結状態になるんですね。

 

そこへ重量物を吊った

天井クレーンが走りますと

慣性の法則で

屋根は地震のように揺れますので

スレートもフックボルトのパッキンも

同じく揺さぶられます。

 

結果、柔軟性のないパッキンは

この揺れや振動に追従することができず

あちこちで雨漏りが発生するんです。

以上、波形スレート屋根の

雨漏り原因「フックボルト編」でした。

 

それではまた。

 

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高知の【株式会社オガサ製工】
小笠原孝彦(おがさわらたかひこ)でした。

投稿者:

小笠原孝彦

株式会社オガサ製工 代表取締役 1970年高知県高知市朝倉生まれ ガルバリウム鋼板屋根の製作施工と遮熱技術で、工場や倉庫の暑さ対策を行っています。 そして南海地震対策のひとつなる住宅屋根の軽量化をガルバリウム鋼板で推進し、あわせて雨漏り修理も専門分野です。 一般社団法人 地震倒壊死から命をまもる建築専門家協会(地命協)代表理事 近年必ず起こる「南海トラフ地震」発生時に、建物倒壊による悲惨な圧死・窒息死を少しでも減らし、また速やかに避難することで、津波や火災から命を守る情報を建築専門家が発信しています。