屋根で屋根の気持ちになる

vol.2035

ここ最近の日差しでは

確実に冬から春へと

変化がありますね。

 

なんとなく感覚で

そう感じるんでしょうが

ま、それにも根拠があります。

 

その一つが太陽の高度と

影の長さです。

 

いわゆる南中高度ですね。

 

12月の冬至では30度強ですが

6月の夏至では80度弱。

 

春分(秋分)では

ちょうどその間の55度。

 

そりゃ2月も中盤を過ぎれば

太陽もグッと高度を上げています。

 

だから日中の影が短くなり

雰囲気的にも(気温も)

どんどん春らしくなるんですね。

 

 

さて、そんな日射に

屋根はどんな影響を受けているか?

 

赤外線は暑さの元となり屋根本体を温めて

野地板やら天井裏を断熱材と共に温めます。

 

その熱はやがて

室内(工場内へ)降り注ぎます。

 

これはこれで大問題なんですけど

日射による紫外線の影響は

「色」「品質」「水密」にも絶大!

 

塗膜の分子を破壊して

劣化を促進させます。

 

塗料だけではなく

シーリング材やパッキンなど

樹脂製品は全て影響を受けるんですよ。

 

当然、雨といなんかの

プラスチック製品もね。

 

なので屋根って雨、雪、霜の水分

太陽からの赤外線や紫外線の電磁波よ温度。

そして空気中の酸素による酸化、などなどから

24時間365日絶えず過酷な環境で

家や工場など建物を守っているのです。

 

ありがとう!屋根!(笑)

 

屋根に干している布団の上に寝転がり

少しだけ屋根の気持ちに触れてみる

早春の休日午後なのでした。

 


それではまた。

 

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小笠原孝彦(おがさわらたかひこ)でした。

投稿者:

小笠原孝彦

株式会社オガサ製工 代表取締役 1970年高知県高知市朝倉生まれ ガルバリウム鋼板屋根の製作施工と遮熱技術で、工場や倉庫の暑さ対策を行っています。 そして南海地震対策のひとつなる住宅屋根の軽量化をガルバリウム鋼板で推進し、あわせて雨漏り修理も専門分野です。 一般社団法人 地震倒壊死から命をまもる建築専門家協会(地命協)代表理事 近年必ず起こる「南海トラフ地震」発生時に、建物倒壊による悲惨な圧死・窒息死を少しでも減らし、また速やかに避難することで、津波や火災から命を守る情報を建築専門家が発信しています。