強烈な台風19号が日本に接近していますね。
千葉県に大きな被害を出した台風15号から
まだ1ヶ月しか経っていません。
修理や復旧どころか
まだ養生もままならない状態での
今回の関東再上陸の台風は非常に心配です。
現在、中心気圧も950㍉hPaを下回っていますので、
数値的にもかなり強烈ということが分かります。
なんとか日本へ上陸する前に
勢力が弱まってくれればと願うところです。
さて、台風の猛威といえば
大雨と猛烈な風です。
実はその強風って
屋根形状と部位によって
大きく違うんですよ。
一般部より軒先やケラバが
風の荷重を多く受けます。
次に軒先の隅角部分です。
そして一番は
棟の両端が最も強い風を受けます。
その差は一般部の1.5〜2倍近いんですよ。
それに風上側は風を受ける力ですが
反対側は吸い上げる力を受けます。
これが風荷重の正圧と負圧です。
地域により基準風速は
国交省により定められておりますので
それをもとに計算を起こしていきます。
まずは立地場所です。
市街地と海岸近くや丘の上など
場所により風速は全く違います。
そして建物の高さですよね。
当然、階高が上がると風速は違いますからね。
ちなみに高さだけではなく
建物の広さでも風圧は変わってきますので
風のチカラって想像以上に大きいんです。
自分達は屋根工事において
その設計段階で
屋根の「どの部分」に「どれくらい」の
風圧が掛かるかシミュレーションをして
屋根の強度を確認しています。
安全率を高くし強度を上げれば
大きなコストアップと長い工期になりますし
かと言って、基準値ギリギリで屋根が破壊されると
元も子もありません。
しかし、昨年の大阪台風と
今年の千葉県台風の被害をみれば
もう想定外なんてコトはなくって
安全率をワンランク上げとかないといけませんね。
では、また明日!
ガルバリウム鋼板屋根への葺き替えで
地震に強く、遮熱工法で暑さ対策も行う
屋根リフォームと雨漏り修理専門の
【株式会社オガサ製工】小笠原孝彦
(おがさわらたかひこ)でした。