先日、ある企業さんから
古くなった屋根を
ステンレスで葺き直して欲しいと
相談がありましてね。
理由を聞くと
ルーフデッキ(折板)が
老朽化で腐食しているので
この際、
耐久性の良いステンレスで葺き直して
半永久的にメンテを省きたいとのこと。
ちょちょっ!!!
チョイ待って。
気持ちは分かりますし
ウチも高額な
ステンレス製の屋根を使ってもらえるなら
それは嬉しいモノですが
現実的に色々と問題があります。
一番は屋根の長さが20m近くありますので
熱伸縮の問題です。
高知の屋根でも
夏と冬の温度差が70℃を超えます。
するとガルバリウム鋼板より
約1.5倍も熱伸縮が大きいステンレスですので
20mの長さの屋根は
約15ミリの熱伸縮を繰り返すのです。
計算上では。
実際、伸縮は様々な方向に動くので
一概には言えませんが、、、
この動きが
固定しているボルトや
その止水パッキンを
破壊してしますのです。
ですので、今回の場合は
より腐食に強い
スーパーガルバリウム鋼板へ
さらに腐食に強い
厚膜表面処理をした
日鉄鋼板の「ハイレタン」等が
オススメですね。
長持ちする屋根といっても
一概に「ステンレス」
なんかじゃ無い場合もあります。
それではまた。
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高知の【株式会社オガサ製工】
小笠原孝彦(おがさわらたかひこ)でした。