雨樋の強度は、風荷重と雨量なんです。

とうとう12月20日ですね。

 

今年の稼働日も

残り1週間を切りました。

 

お客さんや業者さんと会う度に

「今年も〜〜〜

 来年も〜〜〜」と

年末の挨拶を行いますが

一向に年末の気がしない小笠原です。

 

さて、今年も幾つか対応した

台風被害の修理もコレで最後です。

 

海岸に面したこの企業さんの工場。

 

強風で軒樋が持ち上げられて

ジョイントがぶっ壊れ

軒樋からジャンジャン水が溢れていました。

軒樋の修理は4m程なんですが

その高さが15mありますので

作業する足場の設置だけでも大変です。

 

こういった階高の高い工場は

台風時に海からの突風を

真面に受けますからね。

 

そこには屋根上を通過する風

「負圧」と

壁に当たり上昇する風

「正圧」が合わさり

渦を巻くような強力な風が起こって

いとも簡単に軒先や屋根が

破壊されるのです。

 

台風などの強風では吹いてくる

「風=正圧」は理解でき、注意するのですが

実はこの吸い上げられる

「風=負圧」の方がずっと大きく、くせ者なんです。

 

風圧計算で風荷重を求めるときは

この負圧を求めて

屋根の強度を設計します。

 

人間と同じで

押される力には大きく耐えられますが

引かれる力にはとても弱いんですね。

 

ハイ。

 


それではまた。

 

ガルバリウム鋼板屋根への葺き替えで
高知の地震や災害に強く、
遮熱屋根工事で暑さ対策も行う
雨漏り修理と屋根リフォーム専門。
高知の【株式会社オガサ製工】
小笠原孝彦(おがさわらたかひこ)でした。

投稿者:

小笠原孝彦

株式会社オガサ製工 代表取締役 1970年高知県高知市朝倉生まれ ガルバリウム鋼板屋根の製作施工と遮熱技術で、工場や倉庫の暑さ対策を行っています。 そして南海地震対策のひとつなる住宅屋根の軽量化をガルバリウム鋼板で推進し、あわせて雨漏り修理も専門分野です。 一般社団法人 地震倒壊死から命をまもる建築専門家協会(地命協)代表理事 近年必ず起こる「南海トラフ地震」発生時に、建物倒壊による悲惨な圧死・窒息死を少しでも減らし、また速やかに避難することで、津波や火災から命を守る情報を建築専門家が発信しています。