経験以上の経験をする

vol.2216

東京の西部

ある街のカフェに

先日お邪魔してきました

 

そこは、かの有名な

建築家:隈研吾がデザイン監修し

地元密着の屋根板金業

ウチノ板金さんが製作施工した物件

 

 

かつては賑やかだった商店街も

今ではシャッター通りで

かなり寂しい雰囲気とか、、、

 

そんな商店街を少しでも

賑やかにさせるってのが

今回のプロジェクトにおける

ひとつの目的でもあったそうです

 

なので、、、

外装のデザインも少し奇抜(笑)

 

廃材となった古い銅板を

再生加工し取り付けていますが

そこには建築技術がメインというよりも

デザイン優先で外壁を作っています

 

どういうことかと言うと

納まりや防水や強度なんていうのは

二の次なデザインなんですね

 

どう取り付けて

強度や水密性を保つか?

 

デザインと品質って

時にアンバランスな関係性があるんですよねー

 

そんな時って

取り付ける職人さんは

 

やったことがない!

そんなが大変!

そんな無理!

 

とか言う方を少々見かけます

 

そしてこれが

この世界の現実でもあります

 

自分、そういう考え方って

間違いでも無けりゃ

正解でも無いと思います

 

が、

 

それって職人っちゅうよりも

どちらかといえば

作業員じゃんと思います

 

職人っちゅうのは

その仕上げ(ゴール)に向けて

たとえ無理難題でも

どうすればその要求(デザイン)や形を

ゴールへ導けるのかを考え

そしてカタチするのかって思うんですよね

 

たかだか10年や20年

自分が経験した技術や技量でモノを考え

モノを作っていけばその結果って

そこまでです

 

限界レベルが低い

 

やはりですね、、、

ものづくりをするってのは

考えたコトもなけりゃ、やったコトもない

そんな自分の経験以上のコトを

少しずつトライしていくモノだと

思うんですよね

 

やったコトだけ

経験したコトだけで物事を進めていくと

それって何んの進歩もありませんよ

 

知らない

考えたコトもない

思ったコトもないって

 

ストレスはかなり掛かりますが

トライしていく・・・

そんな職人であり

あんな会社であり

そんな人間でありたいものですね

なぁーんて

 

そのカフェでCoffeeを戴きながら

思ったのでした

 

それではまた。

 

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小笠原孝彦(おがさわらたかひこ)でした。

投稿者:

小笠原孝彦

株式会社オガサ製工 代表取締役 1970年高知県高知市朝倉生まれ ガルバリウム鋼板屋根の製作施工と遮熱技術で、工場や倉庫の暑さ対策を行っています。 そして南海地震対策のひとつなる住宅屋根の軽量化をガルバリウム鋼板で推進し、あわせて雨漏り修理も専門分野です。 一般社団法人 地震倒壊死から命をまもる建築専門家協会(地命協)代表理事 近年必ず起こる「南海トラフ地震」発生時に、建物倒壊による悲惨な圧死・窒息死を少しでも減らし、また速やかに避難することで、津波や火災から命を守る情報を建築専門家が発信しています。